WindowsでAiderとOllamaを使う方法|ローカルモデルとGit差分を確認

公開日
2026-10-09
更新日
2026-10-09
情報確認日
2026-10-09
編集・運営
Local AI Compass

WindowsでAiderからOllamaを呼ぶときは、実在するmodel IDと接続先を確認し、まずaskで計画を読みます。code modeへ切り替える前に作業範囲を決め、変更後はGit差分とテストを自分で確認してください。

導入前に確認すること

  • Windowsのバージョン、メモリ容量、GPU/VRAM、空き容量を確認する
  • 最初は軽量モデル、短い質問、少ない同時作業から始める
  • 公式サイトの対応OS、利用規約、モデルのライセンスを確認する

最初は隔離した作業フォルダで試す

Aider、Ollama、使うmodelに加えて、GitとPythonがすでに利用できる人向けの手順です。まだ準備していないものがあれば、Aider公式installationとOllama導入案内を確認してください。

  1. 既存repositoryの外に、仕事や個人用のファイルを含めない新しいsample用folderを作る。
  2. AiderとOllamaのversion、model IDとproviderを控える。ollama lsはmodel IDの確認に使い、local model fileかcloud modelかはproviderと実際の設定を別に確かめる。
  3. GitとPythonが普段どおり使えること、Gitのcommit設定が済んでいることを確認する。Git設定を新しく変えず、sampleをcommitできない場合は先へ進まない。

説明用Python sampleとGitのbaselineを準備する

新しいfolderに次の2ファイルを保存します。関数はまだ入力をそのまま返すだけです。testは空文字の1件だけが通り、外側の空白除去と小文字化を求める2件は失敗するのが期待状態です。

# normalize_label.py
def normalize_label(value: str) -> str:
    return value
# test_normalize_label.py
import unittest
from normalize_label import normalize_label


class NormalizeLabelTests(unittest.TestCase):
    def test_trims_and_lowercases(self):
        self.assertEqual(normalize_label("  Local AI "), "local ai")

    def test_empty_string(self):
        self.assertEqual(normalize_label(""), "")

    def test_preserves_internal_spaces(self):
        self.assertEqual(normalize_label(" Local  AI "), "local  ai")


if __name__ == "__main__":
    unittest.main()
python -B -m unittest -v test_normalize_label.py

python -Bはimport時に.pyc fileを新しく作らないoptionです。新しいfolderから始めることで、比較用のGit baselineへ別のfileを混ぜずにtestを確認できます。この最初の結果はAiderの評価ではなく、sampleの課題を確かめるためのものです。

  1. この新しいsample folder内でgit initを実行する。他の既存projectは対象にしない。
  2. git status --shortで、表示された内容が作成した2ファイルだけと確認する。
  3. git add -- normalize_label.py test_normalize_label.pyで、この2ファイルだけを追加する。
  4. Gitのcommit設定が済んでいる場合だけ、git commit -m "Add label normalization sample"でclean baselineを記録する。
  5. git status --shortが空で、作業前のbaselineがcleanと確認できなければAiderを起動しない。

Gitのユーザー情報を新たに設定したり、global configやWindows設定を変更したりしません。最初のtestが失敗していても、それが比較用baselineです。

model IDと接続先を確認してaskから始める

AiderのOllama用model指定にはollama_chat/を付けます。次のREPLACE_WITH_LOCAL_MODEL_IDは文字どおり実行せず、ollama lsで確認したIDと実際のprovider構成を確かめて置き換えてください。一覧にIDがあることやlocalhostにつながることだけでは、local推論の証拠になりません。この例は特定modelの性能推奨ではありません。mainとweakは同じIDを指定した最小例で、weak-modelは履歴要約など別の補助用途でも使われます。

aider --model ollama_chat/REPLACE_WITH_LOCAL_MODEL_ID --weak-model ollama_chat/REPLACE_WITH_LOCAL_MODEL_ID --chat-mode ask --no-auto-commits --no-dirty-commits --set-env OLLAMA_API_BASE=http://127.0.0.1:11434 --file normalize_label.py --read test_normalize_label.py

--fileは編集対象のsource、--readは参照するtest fileとして指定します。OLLAMA_API_BASEはこのAider processにだけ渡す設定例です。永続環境変数やprofileへ書き込みません。editor-modelや設定fileに別providerが指定されていれば別経路なので、main・weak・editorのmodelと接続先をそれぞれ確認します。

AiderとOllamaを試すcommand line optionsの役割
指定確認することこの例で分かる範囲
--modelollama_chat/と、実在する正確なmodel ID主なchat modelの指定
--weak-modelmainと同一か、別IDを選んだ理由補助用途のmodel route。commitを無効化しても、他用途がなくなるわけではない
--chat-mode askAiderの現在mode開始時に質問・相談から入る設定
--set-env OLLAMA_API_BASE=...実際のOllama server URLとprocess scopeこの起動processで使うAPI baseの例
commit flags--no-auto-commits と --no-dirty-commits自動commitを抑える指定。ファイル編集や書き込みを禁止する機能ではない

askで計画を読み、範囲を承認してからcodeへ進む

起動時の--chat-mode askは相談を続けるmodeです。まず「normalize_label.pyだけを変更し、test_normalize_label.pyの期待値を満たす最小変更の計画を示してください。test fileは変更しないでください。まだファイルを変更しないでください」と依頼し、対象ファイルと変更内容を読みます。

AiderのAsk modeから一度だけ依頼する場合は、/ask <依頼文>のように引数を付けます。この形はその1回だけAskとして扱います。引数のない/askやmode切替は別の動作なので、公式説明を確認して使い分けます。

計画を確認して自分で範囲を承認した後に、必要なら /chat-mode code で編集modeへ切り替えます。code modeではファイルを書き換えるため、source fileだけを変更しtest fileは保持するよう依頼します。

作業を一回の説明で確定させるのでなく、計画を読んでから人が作業範囲を承認する流れです。Aiderの回答だけで、変更が正しい、または安全だとは判断しません。

変更後はGit差分と通常testを自分で確認する

Aiderの--no-auto-commitsと--no-dirty-commitsはcommitの動作を制御しますが、書き込みや編集は止めません。対象ファイルの変更が起きたかを前提で決めつけず、fileとworking treeを確認します。

  1. Git statusとgit diffで変更ファイル、追加・削除行、testファイルへの変更を確認する。意図しないファイルがあれば、その変更内容を見てから扱う。
  2. python -B -m unittest -v test_normalize_label.pyを実行し、testが確認する振る舞いと結果を照合する。
  3. 必要なら通常のlintや追加testを実行し、説明文ではなく実際のdiffと実行結果で採否を決める。
  4. main/weak/editorのmodel、config、repo map、会話履歴、参照ファイルを見直し、送る範囲が意図どおりか確認する。

作者が期待動作を確かめるために書いた参考実装は、外側の空白だけを除いて小文字にします。これは手作業用の例で、Aiderが作った結果ではありません。Aiderの変更を評価する時は、先にsourceを参考実装へ置き換えず、差分とtestを確認してください。

# normalize_label.py
def normalize_label(value: str) -> str:
    return value.strip().lower()

testが通っても、未確認の変更を自動でcommitしたり、project全体の安全性やモデル品質を証明したりはしません。不要な変更を採用せず、普段のGit運用で差分を確認してください。

接続・model・通信の問題を分けて見る

AiderとOllamaで最初に分けるトラブル項目
症状まず確認する場所切り分け
commandまたはmodelが見つからないAiderの実行環境、ollama lsのmodel ID、ollama_chat/ prefixmodel IDと指定形式を一項目ずつ合わせる
localhostへ接続できないserverの稼働状態、実際のAPI base、portこの例のloopback URLと利用中serverの接続先が同じか見る
model warningや応答不良が出るAiderとOllamaのversion、model ID、ログ、選択route警告を抑制せず内容を読み、main/weak/editorのどこから出たか分ける
変更が大きい・別ファイルが変わるAiderに見せた対象、repo map、config、history、Git diff作業を止めてdiffを読み、予定した小さな範囲と比べる
生成が遅い、または途中で止まるmodel、context/runtime表示、同時実行、実際のserver固定context値を当てはめず、sample向けの短い依頼と実行時表示で比較する

Ollamaでmodelを選ぶこと、modelの取得、Aiderの別provider route、analytics、update checkは別の動作です。Aiderの--no-analyticsや--no-check-updateも個別optionであり、全通信が止まることや完全offlineを証明しません。設定や組織のネットワーク要件を別に確認してください。

次に読む

よくある質問

同じOllama modelをmainとweakの両方に指定できますか?

この最小例では同じ、確認済みのmodel IDを指定しています。mainとweakは役割が別で、weakの設定がcommitを無効にしたり、model性能を保証したりするわけではありません。必要なら実際のconfigとAiderのoptionを確認してください。

--no-auto-commitsを付ければAiderはファイルを変更しませんか?

いいえ。このoptionはAiderの自動commitを抑える指定です。ファイル編集・書き込みは起こり得るため、作業範囲を決め、Git statusとdiff、testを確認してください。

Ollamaのlocalhostを使えば、すべての通信がPC内だけになりますか?

localhostのAPI baseだけでは、model route、別provider、取得・更新・analyticsなど全通信経路は決まりません。利用中のmodelと設定、AiderやOllamaの公式説明を別に確認してください。

AiderやOllamaの実動作をこの記事で検証しましたか?

いいえ。記事では公式資料と説明用Python sampleを使った手順を示していますが、Windows上でAider・Ollama・modelを導入・実行した結果や推論性能を測定していません。

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関連チェック先

  • Aider: Ollama - Ollama providerのmodel指定、ollama_chat/形式、API base URLを確認できます。
  • Aider: installation - Aider公式の導入案内です。実行前提がない場合の参照先として使います。
  • Aider: chat modes - ask、codeなどのchat modeと、/ask・/chat-modeコマンドの違いを確認できます。
  • Aider: Git integration - Aiderの自動commitと既存変更の扱い、関連optionを確認できます。
  • Aider: options reference - --model、--weak-model、--set-env、commit・analytics・update関連optionを確認できます。
  • Aider: lint and test - Aiderが使うlint・testの設定と、結果確認の前提を確認できます。
  • Aider: analytics - Aiderのanalytics設定がmodel推論とは別に扱われることを確認できます。
  • Ollama: FAQ - Ollama serverの接続先、localとcloudの境界、実行状態の確認先です。
  • Ollama: CLI reference - Ollamaのmodel一覧を表示するCLI commandを確認できます。
  • Python: -B option - Pythonの-B optionがimport時に.pyc fileを書き出さないことを確認できます。

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