Ollamaのローカルモデルとcloudモデルの違い|PC内で動く範囲を整理

公開日
2026-07-15
更新日
2026-08-01
情報確認日
2026-08-01
編集・運営
Local AI Compass

Ollamaはローカルモデルとcloudモデルを同じCLIから扱えますが、推論場所は同じではありません。通常のローカルモデルはPC側で推論し、`:cloud`モデルはOllamaのcloud serviceへオフロードされます。モデル名のタグ、サインイン、通信、PC負荷を分けて確認しましょう。

導入前に確認すること

  • Windowsのバージョン、メモリ容量、GPU/VRAM、空き容量を確認する
  • 最初は軽量モデル、短い質問、少ない同時作業から始める
  • 公式サイトの対応OS、利用規約、モデルのライセンスを確認する

遅さ・停止・ログの見方をlocal/cloudで分ける

今回の新規Ollama記事は、主にWindows上のローカルモデルを対象にしています。localモデルはPCのモデルロード、PROCESSOR、RAM/VRAM、context、server.logを確認します。cloudモデルは通信、サインイン、提供条件、利用時点の公式表示を別に確認し、PC内推論の速度比較へ混ぜません。

遅さ・停止・ログの見方をlocal/cloudで分けるの表
モデルの境界主な確認読むページ
localollama ps、PROCESSOR、context、server.logOllama速度記事を確認
localで生成停止done、done_reason、usage、server.logOllama途中停止記事を確認
Ollama本体/APIWindows要件、tray、PATH、localhost:11434Ollama起動・接続記事を確認
GPUを使うlocal公式GPU表、driver、PROCESSOR、VRAMOllama GPU記事を確認
:cloudprovider、通信、サインイン、利用条件このページのlocal/cloud説明

local modelでもproviderとtoolを確認する

local modelを選んだことは、web search、MCP、embedding、router fallback、Scheduled Jobs、Magic機能、memoryまでlocalになることを意味しません。provider、tool、保存先、ログ、外部通信を分けて確認します。

まず結論:Ollamaの名前だけでは推論場所は決まらない

Ollamaは、ローカルモデルをPCで動かすランタイムとしても、cloudモデルをローカルのCLIやAPIから呼び出す入口としても使えます。したがって「Ollamaを使う = すべてPC内で完結」とは言えません。

ローカルモデルとcloudモデルの比較

最初に見るべきなのは「どのアプリを開いたか」ではなく、どこでモデルが推論しているかです。Cloudの公式説明では、cloudモデルはOllamaのcloud serviceへ自動的にオフロードされます。

Ollamaのローカルモデルとcloudモデルの比較表
比較軸ローカルモデルcloudモデル
推論場所手元のPC側でモデルを実行Ollamaのcloud serviceへオフロード
インターネットモデル取得後の推論はローカルに寄せられるが、取得・更新・設定は別に確認利用時にネットワークが必要
サインインローカルモデルだけならcloud用サインインは前提ではないOllama公式はcloudモデルにアカウントが必要と説明
PC性能RAM、VRAM、GPU、CPU、空き容量の影響が大きい強いGPUがなくても利用できるが、PC側のCLI/APIと通信環境は必要
データの経路local-only設定を含め、実際の構成とログを確認プロンプトと回答はcloud service側で処理される
オフラインモデル取得後にオフラインに近い運用ができる場合があるオフラインでは利用できない
料金・利用枠PC、電気代、ストレージ、時間を自分で負担アカウント、サービス条件、利用枠・料金の現行表示を確認
向く用途外部送信を避けたい検証、モデル比較、学習、閉じた環境大きいモデル、手元GPUに載らない作業、ローカルツールとの連携

「ローカルなら必ず安全」「cloudなら必ず危険」と単純化するのも避けます。local-onlyを含む設定、接続先、保存場所、ログ、会社や案件のルールを個別に確認してください。

`:cloud`の付いたモデル名を読む

Ollamaのモデルライブラリでは、たとえば `glm-5.2:cloud` のように `:cloud` が付いたタグが表示されます。このタグは、PCに756B級のモデル重みをそのまま保存してローカル推論するという意味ではありません。公式Cloud説明のとおり、cloud serviceへオフロードされるモデルとして扱います。

  1. モデルライブラリで、モデル名だけでなく `:cloud` タグの有無を確認する
  2. `ollama signin` が必要か、ネットワーク・アカウント条件を確認する
  3. 推論場所をPC内に限定したい場合は、cloudモデルを選ばず、必要ならlocal-only設定を確認する
  4. 入力するデータがcloud serviceへ送られる構成か、用途とルールに照らして判断する
ollama signin
ollama run glm-5.2:cloud

# ローカルモデルの例
ollama run gemma4

Ollama本体・ollama run・ollama launchの役割

OllamaのCLIコマンドの役割表
入口主な役割確認すること
`ollama`v0.32.0で追加された対話型エージェント体験の入口現在のバージョンと表示されるモデル・機能
`ollama run`指定したモデルでチャットや生成を始めるタグ、local/cloud、モデルサイズ、入力対応
`ollama launch`Ollamaモデルを外部アプリや開発ツールへつなぐ設定・起動入口統合先、モデル、API、権限、接続先
`ollama serve`Ollamaのサーバーを起動するlocalhost、port、環境変数、公開範囲
`ollama ps`現在ロードされているモデルとProcessorを見るCPU/GPUへのロード状況とメモリ余白

v0.32.0のRelease Notesは、`ollama` 単体で対話型エージェント体験を開始すること、Codex App integrationの名称をChatGPTへ変更したこと、`ollama launch` のメニューを整理したことを説明しています。一方、現行CLI Referenceの対応統合一覧は更新される可能性があるため、実際の利用時は `ollama launch` と現在の公式ドキュメントを照合してください。

Ollama 0.32.0で変わったこと:記事にできる事実と未確認事項

  • 公式Release Notesの公開日は2026-07-11です。
  • ターミナルで `ollama` を実行すると、新しい対話型エージェント体験が起動する変更が記載されています。
  • Codex App integrationはChatGPTという名称になり、Release Notesには `ollama launch chatgpt` が示されています。
  • 古いagent modelとしてCodeLlama、Qwen2.5系、Llama 3.x、Mistral、StarCoder、base DeepSeek-R1 tagsへの警告が記載されています。
  • Windowsでの具体的なメニュー表示、利用できる統合の最終一覧、プランや利用枠は、このrepoからは実機確認していません。

「ollamaを実行しただけで完全なローカルAIエージェントになる」「ChatGPTの有料サービスが不要になる」とは書けません。エージェント体験、モデルの推論場所、外部サービス、利用条件を分けてください。

Windowsで始める前に確認すること

OllamaのWindows公式ドキュメントでは、ネイティブWindowsアプリとしてバックグラウンドで動作し、cmdやPowerShellから `ollama` コマンドを使え、APIは既定で `http://localhost:11434` に提供されると説明されています。

  1. Windows 10 22H2以降など、現在の公式システム要件を確認する
  2. ローカルモデルを保存するSSD容量と、モデルを動かすRAM・VRAMを確認する
  3. まず `ollama run` で軽いローカルモデルを1つだけ試す
  4. ローカル単体が動いてから、AnythingLLM、Hermes Desktop、外部APIへ進む
  5. cloudモデルを試すときは、サインイン、ネットワーク、データの経路を別に確認する

local-onlyにしたい場合の確認

Ollama公式FAQでは、cloud機能を無効化するとlocal-onlyで動かせる一方、cloudモデルとweb searchが使えなくなると説明しています。環境変数 `OLLAMA_NO_CLOUD=1` または `~/.ollama/server.json` の `disable_ollama_cloud` を使う方法が示されています。

OLLAMA_NO_CLOUD=1

これは「何でも自動的に安全になる」スイッチではありません。ローカルモデルの出所、アプリのログ、接続先、公開設定、入力データの扱いは別に確認します。Windowsでは環境変数を変更後、公式手順に沿ってOllamaを再起動します。

Hermes Desktop・AnythingLLM・LM Studioとの関係

Ollamaと周辺ツールの役割分担表
役割候補最初に分けること
モデルを実行する側Ollama / LM Studioローカルモデルかcloudモデルか、APIがどこを向くか
エージェント・操作側Hermes Desktop / Hermes Agent / `ollama launch` の統合先モデル提供側と、ツール権限・作業範囲
文書・RAG側AnythingLLM文書抽出、embedding、検索、生成、外部送信
GUIでGGUFを試す入口LM StudioGGUF、量子化、モデルサイズ、local server

cloudモデルか分からない時の確認順

  1. 実行したモデル名をそのまま記録し、末尾に `:cloud` があるか確認する
  2. Ollama公式ライブラリのモデルページで、cloud表示、サイズ、対応統合を確認する
  3. サインイン状態とネットワークを確認する。秘密鍵やAPIキーはログへ貼らない
  4. ローカルモデルなら `ollama ps` のProcessorとメモリ使用量を見る
  5. 単体チャット、API、Hermes、AnythingLLMのどの段階で問題が起きたか分ける

次に読むページ

よくある質問

Ollamaを使えば、処理はすべてPC内で完結しますか?

いいえ。ローカルモデルはPC側で推論できますが、`:cloud`モデルはOllamaのcloud serviceへオフロードされます。実行したモデル名、タグ、設定を確認してください。

glm-5.2:cloudはローカルモデルですか?

ローカルモデルとして扱わないでください。Ollamaの公式Cloud説明とモデルページにある `:cloud` タグのモデルで、cloud serviceへオフロードされる前提です。

Ollamaのcloudモデルにはサインインが必要ですか?

Ollama公式Cloudドキュメントでは、cloudモデルにはollama.comのアカウントが必要と説明されています。利用時点の公式案内も確認してください。

Ollama 0.32.0でollama launchは何をしますか?

外部アプリや開発ツールがOllamaモデルを使えるように、統合先を選んで設定・起動する入口です。対応統合や名称はバージョンで変わる可能性があります。

ChatGPT連携はどう起動しますか?

v0.32.0のRelease Notesには `ollama launch chatgpt` が示されています。ただし現行CLIのメニューや対応統合は更新される可能性があるため、実際のバージョンで `ollama launch` と公式CLI Referenceを確認してください。

Ollamaをlocal-onlyにできますか?

公式FAQでは、`OLLAMA_NO_CLOUD=1` またはserver.jsonの `disable_ollama_cloud` によってcloud機能を無効化する方法が説明されています。その場合cloudモデルとweb searchは使えません。

OllamaとLM Studioはどう使い分けますか?

GUIでGGUFを探してモデル単体を試すならLM Studio、CLI・API・他ツール連携へ進みたいならOllamaが候補です。どちらもモデルサイズとPC性能の影響を受けます。

次に読むおすすめルート

開発・API連携したい人

LM StudioとOllamaの違いを確認し、API、長文処理、RAGまで段階的に進みます。

  1. ローカルAIをAPIで使う方法
  2. WindowsでローカルAIコーディングを始める
  3. VS CodeでローカルAIを使う
  4. LM Studioのlms CLIを使う
  5. LM StudioのTool Useを使う
  6. LM StudioのStructured Outputを使う
  7. LM StudioのResponses APIを使う
  8. LM StudioのMCPをAPIで使う
  9. ローカルAIでJSON出力する方法
  10. LM StudioとOllamaの違い
  11. コンテキスト長とは
  12. RAG・埋め込み・ベクトルDBの仕組み
  13. OllamaのEmbedding APIを使う
  14. OllamaのResponses APIを使う
  15. OllamaのAPI認証を確認する
  16. OllamaをWindowsのLANから使う前の確認
  17. OllamaのモデルID・能力を確認する
  18. OllamaのModelfileを使う
  19. Ollama native API streamingを使う
  20. Ollama Web Search APIを使う
  21. OllamaのThinkingを使う
  22. LM StudioのEmbedding APIを使う
  23. RAG評価と引用確認の基礎
  24. faithfulness確認
  25. ローカルRAGのプライバシー
  26. MCPとは
  27. ローカルLLMの安全性とプライバシー
  28. Gemma 4 12Bの更新メモ
  29. Hermes Desktopとは
  30. Hermes DesktopとLM Studio接続
  31. Hermes DesktopとOllama接続
  32. Hermes Desktop接続トラブル
  33. Hermes DesktopでOpenRouterを使う
  34. Hermes DesktopでDeepSeek APIを使う
  35. Hermes DesktopでProviderを使い分ける
  36. Hermes DesktopとLM Studio接続の確認ポイント
  37. Hermes AgentとDesktopの違い
  38. Ollamaとは
  39. Windows ARMでローカルAIを使う前の確認
  40. WindowsでOllamaをインストールする
  41. Ollamaのモデル保存場所と移動
  42. Ollamaのモデル一覧・削除・容量整理
  43. OllamaのOpenAI互換APIを使う
  44. Ollamaのtool callingを使う
  45. OllamaのStructured Outputsを使う
  46. OllamaのEmbedding APIを使う
  47. OllamaのResponses APIを使う
  48. OllamaのAPI認証を確認する
  49. OllamaのモデルID・能力を確認する
  50. OllamaのModelfileを使う
  51. Ollama native API streamingを使う
  52. LM StudioのEmbedding APIを使う
  53. Ollamaの解説
  54. 診断基準
  55. 比較表

あなたはどのタイプ?

関連チェック先

  • Ollama v0.32.0 Release Notes - v0.32.0の対話型エージェント入口、ChatGPT連携の名称変更、旧エージェントモデル警告を確認できます。
  • Ollama CLI Reference - ollama run、ollama launch、pull、ls、ps、serveなど、現在のCLIの使い分けを確認できます。
  • Ollama Cloud docs - local modelとcloud modelの実行場所、オフロード、利用条件を確認する公式ドキュメントです。
  • [公式] Ollama for Windows - Windows要件、localhost:11434、PATH、ログ保存場所、モデル保存場所を確認します。
  • [公式] Ollama FAQ - ollama psのPROCESSOR表示とCPU/GPU分割、環境変数の公式説明を確認します。
  • Ollama: glm-5.2:cloud - glm-5.2:cloudのタグ、利用方法、cloud表記、対応アプリの表示を確認できます。
  • Ollama v0.32.2 Release - 公式にWithdrawn、0.32.3以降を使うよう記載されたReleaseです。
  • Ollama v0.32.3 Release - download stall、Hermes Desktop、Windows ARM64 CUDA、tool call修正などの公式Releaseです。
  • [公式] Ollama Context length - context length、VRAM別の既定値、メモリ負荷、ollama psの見方を確認します。

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