Foundry LocalをWindowsで使う方法|CLI・ローカルAPI・モデル選び

公開日
2026-08-10
更新日
2026-08-12
情報確認日
2026-08-12
編集・運営
Local AI Compass

Foundry Localは、Windows上でオープンモデルをローカル実行し、CLIやOpenAI互換APIから呼び出すためのMicrosoftの選択肢です。Microsoft Foundryのクラウドとは別物で、LM StudioやOllamaとも別のruntimeです。まずはCLIでモデルalias、local endpoint、初回ダウンロード、実際に選ばれたExecution Providerを分けて確認します。

導入前に確認すること

  • Windowsのバージョン、メモリ容量、GPU/VRAM、空き容量を確認する
  • 最初は軽量モデル、短い質問、少ない同時作業から始める
  • 公式サイトの対応OS、利用規約、モデルのライセンスを確認する

先に結論:Foundry Localは「Windows上のローカルruntime」として確認する

Foundry Localは、Windows PC上でモデルを取得・ロードし、CPU・GPU・NPUなど利用可能なハードウェアに合わせて推論するためのruntimeです。Windows AI APIsの組み込み機能、Windows MLのONNX開発基盤、LM StudioやOllamaのアプリ実行環境とは役割が違います。

Foundry Localの目的別の入口
やりたいこと最初に見る入口混同しないこと
ターミナルでローカルAIを試すFoundry Local CLI、model alias、foundry model runMicrosoft FoundryのクラウドAPIではない
自作アプリからHTTPで呼ぶlocal server、/v1/chat/completionsLM Studio/Ollamaのport・model・互換範囲とは別
アプリへSDKを組み込むFoundry Local Core API、Windows package、optional RESTSDK内蔵のin-process実行とCLI daemonを混ぜない
NPUを使えるか調べるmodel list --filter、EP、driver、実測NPU搭載だけで全モデルがNPU実行になるわけではない

Microsoft Foundryのクラウドとは別物

名前が似ていますが、Foundry Localは自分のWindows PCでモデルを動かすローカル側の製品です。CLI referenceではAzure RBACは適用されないと説明され、推論データをクラウドへ送るAPI keyを最初から設定する構成ではありません。

ただし「ローカル」と「最初からネットワーク不要」は同じではありません。モデル、hardware-optimized variant、Execution Providerを初回にcatalogから取得し、キャッシュ後の推論はローカルで行う、という段階を分けて考えます。

Windowsで始める前の確認

Foundry Local導入前の確認
確認項目見方注意点
OSWindows AIの導入ガイドはWindows 11 24H2以降を案内CLI、SDK、WinML packageの対象条件を混ぜず、使う手順を固定する
GPU/NPUFoundry LocalはCPU fallbackを持つ。WinML packageの導入条件は別に確認NPUなしでも動く経路と、NPU向けvariantの条件を分ける
空き容量モデルとEPがcacheへ保存される大きいモデルを先に一括ダウンロードしない
ネットワーク初回のモデル・EP・catalog取得に使うオフラインで始めるなら先にcache済みか確認する
ドライバーNPU/GPUのEPごとに条件があるCPU実行できても、NPU実行の成功を意味しない

ここでは依存関係のインストールや実機操作を代行しません。まず公式CLIとWindows導入条件を確認し、仕事のデータやAPI keyを入れない短いテストから始めます。

wingetとCLIを確認する

  1. PowerShellを開き、公式CLIをwingetから入れる。
  2. foundry --versionとfoundry --helpで、実際に入ったCLIのコマンド名を確認する。
  3. foundry service statusでserviceの状態とlocal endpointを確認する。
  4. foundry model listでcatalog、利用可能なalias、初回のEP取得を確認する。
winget install Microsoft.FoundryLocal

foundry --version
foundry --help
foundry service status
foundry model list

2026-08-12に確認した現行CLI referenceと導入手順は、serviceを`foundry service status`などで管理します。CLIはpreviewで変更される可能性があるため、実際にインストールしたCLIの`foundry --help`と利用時点の公式docsを優先してください。

モデルaliasと実行先を分けて見る

Foundry Localのmodel aliasは、短い名前でモデルを指定できるだけでなく、利用ハードウェアに合うvariantを選ぶ入口です。CLI referenceでは、aliasを使うとGPUや対応NPU向けの候補を自動選択し、特定のmodel IDを使えば実行variantを固定できると説明しています。

Foundry Localのモデル指定
指定方法意味初心者の確認
alias利用可能なハードウェアに合う優先variantを選ぶmodel listの順序、実際のEP、serviceのロード状態を確認
model ID特定のvariantやCPU版などを指定するIDのdevice・サイズ・形式を確認
foundry service psserviceに現在ロードされているモデルを確認する実行中かどうかとcatalog上の候補を分ける
foundry cache listローカルcacheに保存されているモデルを確認する保存済みか、ロード済みか、実行したかを分ける
--filter key=valuecatalogをdevice・provider・task・aliasの一つの条件で絞る複数条件を一つのコマンドへ混ぜず、結果を保存する
foundry model list --filter device=GPU
foundry model list --filter device=NPU
foundry model list --filter provider=OpenVINOExecutionProvider
foundry cache list
foundry service ps

foundry model run MODEL_ALIAS

aliasでNPU候補が選ばれても、すべてのモデル計算がNPUだけで完結するとは限りません。モデルvariant、Execution Provider、driver、入力長、出力長を同じ実験条件で記録します。

FoundryのvariantとOpenVINO検証済みモデルを混同しない

Foundry Localのmodel catalogは、aliasとmodel ID、hardware-optimized variant、Execution Providerを選ぶための一覧です。一方、OpenVINOのverified models表は、OpenVINOで検証されたモデル・precision・device・最終確認版を示す別の資料です。OpenVINOの表にモデル名があることだけで、Foundry Localのcatalog、alias、Intel Arc、手元のdriverで動くとは判断しません。

Foundry LocalのvariantとOpenVINO検証済みモデルの境界
確認先分かること分からないこと
`foundry model list --filter key=value`device、provider、task、aliasの一つの条件で候補を絞るOpenVINOの全モデル検証結果、手元のdriverでの速度、回答品質
`foundry model info MODEL_ID`指定したmodel IDの詳細を確認する入口。必要なら`--license`も確認する別のaliasが選ぶvariantと同じか、実機でGPU/NPUが使われたか
OpenVINO verified modelsモデル、framework、precision、CPU/GPU/NPUの検証結果、Last VerifiedFoundry Localのcatalog掲載、alias選択、LM Studio/OllamaのGGUF対応
実機のロード・ログ選ばれたmodel ID、EP、device、driver、load成否、実行時メモリ別のPC・別バージョン・別precisionへの一般化

OpenVINOの公式表は、掲載外のモデルも動く可能性はあるが未検証と説明しています。たとえば`qwen3.6-35b-a3b`のような行を見つけても、Foundry Localが同じID・variantを持つか、Intel Arcで同じdevice結果になるかは別に確認が必要です。表の空欄を失敗や非対応と断定せず、使う時点の表と実ロード結果を保存します。

Foundry Local OpenVINOExecutionProviderの現行条件
Foundry LocalのOpenVINO経路現行CLI referenceの条件ローカルで確認すること
Intel CPUTiger Lake(第11世代)以降、最小推奨driver 32.0.100.9565CPU variant、Windows、driver、実際のCPUExecutionProvider
Intel GPUAlder Lake(第12世代)以降、最小推奨driver 32.0.101.1029Arc/内蔵GPUの型番、GPU variant、OpenVINOExecutionProvider、GPU使用状況
Intel NPUArrow Lake(第15世代)以降、最小推奨driver 32.0.100.4239NPU variant、NPU driver、provider、CPU fallbackの有無
  1. `foundry model list --filter alias=qwen*`でalias候補を確認し、`foundry model info MODEL_ID`で固定IDの詳細を確認する。
  2. `foundry model list --filter device=GPU`、`device=NPU`、`provider=OpenVINOExecutionProvider`を別々に実行し、filter結果を保存する。
  3. OpenVINO verified modelsでmodel、precision、device、Last Verifiedを照合する。掲載有無はFoundry catalogの有無と分ける。
  4. aliasでの自動選択とfull model IDでの固定選択を別テストにし、provider、device、driver、load成否、RAM/VRAM、応答時間を記録する。
  5. 同じモデルを比較するときは、model ID、precision、入力、出力上限、context、runtime版をそろえ、CPU fallbackとGPU/NPU経路を混ぜない。

local APIをPowerShellから呼ぶ

CLIの`foundry model run MODEL_ALIAS`でモデルを起動し、`foundry service status`で表示されたlocal endpointを使います。現行CLI referenceはservice起動ごとのdynamic portを案内しているため、固定portやidle timeoutを前提にせず、利用時点のstatus出力を記録します。

foundry model run MODEL_ALIAS
foundry service status

最初はstream=falseの短いリクエストにし、`model`には`foundry model list`で確認したmodel IDまたはaliasを入れます。API referenceではendpointは`/v1/chat/completions`で、OpenAI Chat Completions形式のmessages、stream、max_tokensなどを扱います。

$body = @{
  model = "MODEL_ID_OR_ALIAS_FROM_FOUNDRY"
  messages = @(
    @{ role = "user"; content = "WindowsのローカルAIで短い回答を返してください" }
  )
  stream = $false
  max_tokens = 128
} | ConvertTo-Json -Depth 8

$response = Invoke-RestMethod `
  -Uri "http://127.0.0.1:PORT_FROM_FOUNDRY_SERVICE_STATUS/v1/chat/completions" `
  -Method Post `
  -ContentType "application/json" `
  -Body $body

$response.choices[0].message.content
  • localhostのportが応答するかを先に確認する。
  • model ID、messages、stream、max_tokensを最小にする。
  • 回答、finish_reason、usage、ログを保存してからstreamingやtoolsを足す。
  • 別アプリから呼ぶ時は、base URLの末尾`/v1`と認証設定を個別に確認する。

SDK内蔵の実行とCLIのRESTを混ぜない

Foundry Localのarchitecture docsでは、SDKはCore APIをアプリ内へロードするin-process構成で、必要な場合だけOpenAI互換REST endpointを起動できると説明しています。一方、CLIはFoundry Local serviceを`foundry service`で管理します。どちらも「ローカル」ですが、プロセス境界が違います。

Foundry Localの構成と他のローカルAI
構成通信・実行向いている確認
CLI + local RESTdaemonを起動し、127.0.0.1の/v1へHTTP接続PowerShell、OpenAI SDK、Open WebUIなど別ツールとの接続
SDK + Core APIアプリ内のfunction call。必要ならoptional RESTC#、Python、JavaScript、Rustアプリへ組み込む
LM Studio / Ollamaそれぞれのlocal serverとmodel runtimeport、model、API shape、対応機能を別に確認

Windows向けSDK packageとcross-platform packageはハードウェア加速の前提が違います。WindowsでWinMLを使う場合のpackage名や、同時に両方を入れない注意は、プロジェクトのtarget frameworkと公式SDK referenceを確認してから決めます。

NPU・GPU・CPUの期待値を確認する

Foundry Localは、対応するExecution Providerを動的に取得・登録し、モデルaliasから利用可能なhardware variantを選ぶ仕組みです。WindowsではQNN(Qualcomm)、OpenVINO(Intel)、VitisAI(AMD)などがdevice・driver条件付きで案内されています。

Foundry LocalのExecution Provider
表示・用語意味判断
QNN / QualcommSnapdragon系NPU向けの候補機種、NPU driver、model variantを確認
OpenVINO / IntelIntel CPU・GPU・NPU向けの候補世代、driver、EP対応を確認
VitisAI / AMDAMD NPU向けの候補AdrenalinとNPU driverの条件を確認
CPU fallback対応GPU/NPUがない場合の汎用経路動くことと快適な速度を分ける

NPUの一覧に機種が出たことは、すべてのLLMがNPUで高速化される保証ではありません。NPUの有無、選ばれたvariant、EP、driver、モデルの演算、入力・出力長を一つずつ記録します。

オフライン・プライバシー・previewの注意

モデルとEPがcacheに入った後の推論はローカルで行えますが、初回の取得、catalog更新、CLIやSDKの更新確認はネットワークを使う可能性があります。完全オフラインで使いたい場合は、実際にcache済みか、起動時に必要な取得がないかを確認します。

Foundry Local CLIとREST APIは、公式docs上でpreviewまたはactive developmentとして扱われています。学習や個人開発の検証には使えても、productionへ固定する前にAPIの変更、model catalog、package version、ログと送信先を確認してください。

  • 会社資料、個人情報、API key、未公開原稿は、local inferenceの確認が終わるまで入力しない。
  • OpenAI-compatibleという表示だけで、クラウドへ送信されないと判断しない。base URLを127.0.0.1と外部URLに分ける。
  • モデルの初回ダウンロード、EPの取得、catalog metadata、推論本体の通信を分けて記録する。
  • preview APIを使うなら、利用時点の公式docsとchangelogを保存する。

つまずいた時の切り分け

Foundry Localのトラブル切り分け
症状先に見ること次の一手
CLIが見つからないfoundry --version、PATH、terminal再起動wingetのインストール結果と公式CLIを確認
serviceに接続できないfoundry service status、service diag、local endpointservice restart後にstatusを取り直す
modelが見つからないmodel list、alias、catalog、ネットワーク`--filter`を一つずつ使い、利用可能なIDを確認
NPUを使わないmodel list --filter、EP、driver、OS、model IDaliasと固定IDを分け、CPU/GPU fallbackと比較
APIが400になるbase URL、/v1、model ID、messagesのshapestream=false・短いmessagesへ戻す
回答が空になるGPU条件、モデルload、logs、VMかどうか実機・CPU fallback・別variantで切り分ける

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公式確認日

情報確認日: 2026-08-12。Foundry Local CLI reference、CLI導入手順、architecture、REST API、SDK、inference SDK integration、Windows導入ガイド、Windows AI FAQ、OpenVINO verified modelsを確認しました。CLIとREST APIはpreview・active developmentのため、service、dynamic endpoint、model catalog、Execution Provider、SDK package、EP・driver条件は利用時点の公式情報を優先してください。

よくある質問

Foundry LocalはMicrosoft Foundryと同じですか?

同じではありません。Foundry LocalはWindowsなどの端末上でモデルを動かすローカル側、Microsoft Foundryはクラウド側のサービスです。送信先、認証、料金、ネットワークを分けて確認します。

NPUがないWindows PCでもFoundry Localは動きますか?

動く可能性があります。公式architectureではCPUを常にfallbackとして扱いますが、Windows ML packageの導入条件や利用モデルのGPU/NPU要件は別に確認してください。動作と速度は分けて見ます。

Foundry Localは完全オフラインですか?

初回から完全オフラインとは限りません。モデル、Execution Provider、catalogの取得にネットワークを使う可能性があり、cache後の推論はローカルで行うという段階を分けます。

Foundry LocalのAPIはOpenAI互換ですか?

CLIのlocal REST APIにはOpenAI Chat Completions互換の/v1/chat/completionsが案内されています。ただしpreview・active developmentなので、使う時点の公式REST referenceと実際のmodel IDを確認します。

model aliasとmodel IDは何が違いますか?

aliasは利用ハードウェアに合う優先variantを選びやすい短い名前、model IDは特定variantを固定する指定です。速度比較ではどちらを使ったかを記録します。

OpenVINOのverified models表にあるモデルはFoundry LocalやIntel Arcで動きますか?

動作を保証する表ではありません。OpenVINOの表はOpenVINOで検証されたモデル・precision・deviceの記録で、Foundry Localのcatalogやalias、手元のIntel GPU driver、実際のExecution Providerとは別です。model ID、variant、provider、driver、ロード結果を個別に確認してください。

Foundry Localを入れればLM StudioやOllamaもNPUを使いますか?

自動的には言えません。Foundry Local、LM Studio、Ollamaは別runtimeなので、アプリごとの対応、モデル形式、Execution Provider、driver、実測を確認します。

Foundry Localのservice状態とロード中モデルはどう確認しますか?

`foundry service status`でserviceとlocal endpoint、`foundry service ps`でロード中モデル、`foundry service diag`でserviceログを確認します。接続エラー時は`foundry service restart`を実行し、再度statusを確認します。CLIはpreviewなので、利用時点の公式helpも確認してください。

Foundry Local CLIはproductionで使えますか?

CLIはpreview、REST APIはactive developmentとして案内されています。学習や検証に使う場合でも、productionへ固定する前にversion、changelog、API変更、モデルとEPの取得条件を確認してください。

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