Ollamaの回答が途中で止まる時の直し方|done_reason・context・メモリ・ログ確認
- 公開日
- 2026-08-01
- 更新日
- 2026-09-24
- 情報確認日
- 2026-09-24
- 編集・運営
- Local AI Compass
Ollamaで回答が生成途中に終わる時は、pull中やロード中ではなくgeneration中だったかを先に確認します。CLIかAPIか、doneとdone_reason、streamの最終チャンク、context、RAM/VRAM、server.logを記録し、値の意味が未確認のまま原因を決めません。
導入前に確認すること
- Windowsのバージョン、メモリ容量、GPU/VRAM、空き容量を確認する
- 最初は軽量モデル、短い質問、少ない同時作業から始める
- 公式サイトの対応OS、利用規約、モデルのライセンスを確認する
30秒で結論:pull・load・prompt eval・generationを分ける
「回答が途中で止まる」と見えても、モデルのpullが続いている、ロードに時間がかかっている、入力処理中、生成開始後に終了した、APIの接続が切れた、のどれかで対処が変わります。
| 段階 | 確認するもの | 次のページ |
|---|---|---|
| pull/download中 | CLI表示、ディスク空き、ネットワーク | Ollama起動・接続と公式Windows Docs |
| model load中 | ollama ps、モデルサイズ、RAM/VRAM | Ollama速度記事 |
| prompt eval中 | 入力長、context、prompt_eval fields | Ollama速度記事 |
| generation中に終了 | done、done_reason、eval fields、server.log | このページ |
| API接続が切れた | HTTP client、stream、server.log、port | Ollama起動・接続記事 |
CLIかAPIかを先に記録する
CLIの画面で止まったのか、/api/generateや/api/chatのレスポンスで終わったのかを分けます。APIでは、streamingならdone=trueの最終チャンクにusage fieldsが含まれると公式に案内されています。生成文字の途中だけを保存するのではなく、最後のJSONチャンクとHTTPエラーを残します。
| 利用方法 | 残すもの | 混ぜないもの |
|---|---|---|
| ollama run | モデル名、入力、終了した表示、再現条件 | API clientのtimeoutだけの推測 |
| /api/generate | done、done_reason、usage、HTTP status | /api/chat固有のメッセージ形式 |
| /api/chat | messages、done、done_reason、usage、stream最終chunk | 画面表示だけの終了理由 |
- [公式] Ollama Generate API - done、done_reason、使用量フィールド、ストリーミング最終チャンクを確認します。
- [公式] Ollama Chat API - チャットAPIの応答フィールドとストリーミング時の記録項目を確認します。
- [公式] Ollama API Usage - total_duration、load_duration、prompt_eval_duration、eval_durationなどを確認します。
doneとdone_reasonは記録するが、値を推測しない
Ollamaの公式Generate/Chat APIレスポンスにはdoneとdone_reasonが含まれます。Usageの公式例ではdone_reasonがstopとなるレスポンスも示されていますが、実際の値や終了条件はAPI、モデル、設定、バージョンによって変わり得ます。記事では未知の値を勝手に分類せず、レスポンスと公式仕様をそのまま確認します。
done: true
done_reason: 実際に返った値
total_duration: 実際に返った値
load_duration: 実際に返った値
prompt_eval_count: 実際に返った値
eval_count: 実際に返った値- doneがtrueになったか、streamの最終chunkを確認する。
- done_reasonの文字列を保存し、公式API Docsに記載があるか確認する。
- 途中でclient側が切断した可能性と、server側が終了した可能性を分ける。
- レスポンス本文にAPI key、個人パス、機密promptがないか確認してから共有する。
contextとメモリを短い条件へ戻す
長い会話、長いsystem prompt、tool、長い文書、context設定の増加は、入力処理と生成中のメモリ条件を変えます。まず短い固定prompt、新規の状態、控えめなcontext、短い出力で完走するか試し、長い条件を1つずつ戻します。
| 再現条件 | 短くしてみるもの | 見たい差 |
|---|---|---|
| 長い履歴だけ停止 | 新規会話、messages | prompt_evalと生成の完走 |
| 長文だけ停止 | 入力を分割 | 入力長とcontextの関係 |
| 出力を長くすると停止 | 出力上限、指示 | eval_countとメモリ |
| 複数requestで停止 | 同時実行を1つ | queueや同時負荷の影響を推測せず比較 |
- Ollama Context length公式 - contextとVRAM・メモリの関係を見る
- コンテキスト長とは - 長文・KV cacheの基本へ戻る
- メモリ8GB・16GB・32GBの目安 - Windows全体の空きメモリを含める
CPU/GPU分割とモデル条件を確認する
Ollama公式FAQのPROCESSOR表示では、100% GPU、100% CPU、CPU/GPUの部分処理を区別できます。回答が止まった時は、ollama psでモデルの状態を保存し、GPU対応表、driver、VRAM、context、モデルの量子化を同じ条件で確認します。
| 観測 | 読み方 | 次にすること |
|---|---|---|
| 100% GPU | モデルがGPUへロードされた表示 | context、入力、生成条件とログを見る |
| 100% CPU | システムメモリへロードされた表示 | GPU対応、driver、VRAM、モデルサイズを確認 |
| 部分CPU/GPU | 分割ロードの表示 | VRAM余白、context、同時実行を記録 |
| モデルがpsに出ない | ロードや終了の状態が別にある可能性 | CLI/APIのエラーとserver.logを確認 |
- [公式] Ollama FAQ - ollama psのPROCESSOR表示とCPU/GPU分割、環境変数の公式説明を確認します。
- [公式] Ollama Hardware support - NVIDIA、AMD Radeon、WindowsのGPU対応表とドライバー条件を確認します。
- [公式] Ollama List running models - 実行中モデルのsize_vram、context_length、quantization_levelなどを確認します。
Windowsのserver.logを確認する
Windows版Ollamaのserver.logには、サーバーやruntime、GPU検出などの手がかりが出る場合があります。公式Troubleshootingでは、%LOCALAPPDATA%\Ollamaやserver.logの場所、追加debug loggingの方法が案内されています。ログをすべて公開せず、再現時刻の周辺だけを伏せ字で保存します。
explorer %LOCALAPPDATA%\Ollama
explorer %LOCALAPPDATA%\Ollama\server.logOLLAMA_DEBUGのような追加ログは、公式Troubleshootingの手順が必要な場合だけ、実行中のアプリを終了して一時的に使います。知らない環境変数を常用設定として追加しません。
- [公式] Ollama for Windows - Windows要件、localhost:11434、PATH、ログ保存場所、モデル保存場所を確認します。
- [公式] Ollama Troubleshooting - Windowsのserver.log、LLM library、追加ログ、GPU検出の切り分けを確認します。
HTTP 500の後にWindows NVIDIAのTDRが出た時
通常のgeneration終了と、Ollama processの終了後にWindowsが記録するGPU driver timeoutは別の観測です。Microsoft Learnでは0x117をVIDEO_TDR_TIMEOUT_DETECTED(display driverが時間内に応答しないlive dump)、0x141をVIDEO_ENGINE_TIMEOUT_DETECTED(display engineのtimeout)として説明しています。これだけでOllama、driver、GPUのどれが原因かは決まりません。
Ollama公式GitHub issue #18152には、Windows 11とNVIDIA RTX 4070 Ti SUPERで、短いrequestを続けた後の大きなmulti-turn promptがHTTP 500となり、Ollama終了と0x117/0x141が続いた一利用者の報告があります。報告者はOllama 0.33.0と0.33.2で2回再現し、同じ作業を0.32.15へ戻した環境では再現しなかったと記載しています。これは限定された一構成のissue報告で、prompt cacheやcontext checkpointが原因だという確定や、別PC・後続版で同じことが起きる保証ではありません。
| 同じ時刻に見えたもの | 記録して分けること |
|---|---|
| HTTP 500、`ollama.exe`終了、Event Viewerの0x117 / 0x141 | 通常の`done_reason`だけで説明せず、HTTP status、Ollama version、server.logの時刻、Windows event codeと時刻を合わせて残す |
| 長いmulti-turn promptの前後でのみ発生 | モデル名/digest、context、prompt長、直前のrequest数、Ollama version、GPUとdriverを記録し、一つの条件だけを変える |
| 更新後に初めて発生したように見える | issueに記載された再現versionと自分のversionを区別し、公式release notesとissueの現在の状態を再確認する。後続版での修正・未修正は別途確かめる |
- driver timeoutが一度でも出たら、同じ長い連続負荷の再現を止め、まず時刻、Event Viewer記録、Ollama版、GPU/driver、server.logを保存する。
- ログ共有時はprompt、個人パス、ユーザー名、機密情報を伏せ、該当時刻の前後だけを切り出す。
- issue #18152の`--cache-ram 0`は投稿者が追加検証候補として挙げたもので、そこで有効性が確認された修正ではない。確定した回避策として設定しない。
- Ollama issue #18152(単一構成の報告) - 報告version・再現条件・現在のissue状態を見る
- Windows 0x117の公式定義 - VIDEO_TDR_TIMEOUT_DETECTEDの説明を見る
- Windows 0x141の公式定義 - VIDEO_ENGINE_TIMEOUT_DETECTEDの説明を見る
モデル固有か、全モデル共通かを比較する
- 同じPC、同じOllama、短い固定promptで、別の小さいモデルを1つだけ試す。
- 同じモデルをCLIとAPIで試し、どちらだけ止まるかを分ける。
- context、入力長、出力上限、同時実行を1つずつ戻す。
- 別モデルでも同じ時刻に止まる場合は、server.logとPC負荷を先に見る。
- モデル固有の問題と断定する前に、モデル配布元のModel Cardや更新情報を確認する。
再インストール・削除の前に残すもの
- ollama --version、モデル名、量子化、digest、context、PROCESSOR。
- CLIかAPIか、endpoint、stream設定、done/done_reason、usage fields。
- server.logの該当時刻、app.log、upgrade.log、直前の更新。
- RAM、GPU、VRAM、Windows版、同時実行、入力・出力の長さ。
モデルフォルダを最初に削除せず、保存場所と再現条件を残します。公式Windows Docsでは、OLLAMA_MODELSを変更していた場合のモデル取り扱いも案内されています。
やってはいけないこと
- done_reasonの値を確認せず、クラッシュやcontext超過と断定する。
- server.logやAPI最終chunkを残さず再インストールする。
- 長いcontext、複数request、大きいモデルを同時に有効にする。
- 非対応GPUへ危険なoverrideや未知の環境変数を無条件で設定する。
- 機密promptやユーザー名を含むログ全文を公開する。
次に読む順番
- Ollama症状別トラブルシュート - 起動・速度・GPUの入口へ戻る
- Ollamaが遅い - usage fieldsとPROCESSORで速度を分ける
- Ollamaが起動しない・localhost:11434につながらない - API接続やserver起動の問題へ進む
- OllamaでGPUが使われない - GPU対応とCPU/GPU分割を見る
- Ollamaのローカルモデルとcloudモデルの違い - ローカル推論とcloudを分ける
よくある質問
Ollamaの回答が途中で止まったら、done_reasonを見れば原因が確定しますか?
原因が必ず確定するわけではありません。done、done_reason、usage、HTTP status、clientの切断、server.logを合わせて確認します。値の意味は現在の公式API Docsを優先します。
done_reasonがstopなら正常終了ですか?
公式Usageの例にはstopが示されていますが、実際の終了条件を一律に断定しません。出力上限、stop条件、入力、API設定、モデルの挙動を確認してください。
CLIでは止まるのにAPIでは止まらない場合は?
CLIとAPIの入力形式、stream、出力上限、endpoint、client timeoutが違う可能性があります。同じモデル・短い入力・固定条件で、両方の最終状態を記録します。
Ollamaの回答停止はcontextを下げれば直りますか?
直るとは保証できません。context、入力長、RAM/VRAM、PROCESSOR、モデル、同時実行を1つずつ変え、完走条件を比較します。
HTTP 500とWindowsの0x117または0x141が続いたら、Ollamaが原因ですか?
その組み合わせだけでは原因を特定できません。0x117/0x141はWindowsが記録するGPU driver/engine timeoutのlive dumpです。Ollama公式issue #18152には0.33.0/0.33.2の単一構成報告がありますが、他環境や後続versionの原因・状態を示すものではないため、Ollama version、server.log、HTTP status、Event Viewerの時刻とcodeを合わせて確認します。
server.logは全文を共有してよいですか?
全文共有は避けます。ユーザー名、個人パス、prompt、API key、社内情報を伏せ、再現時刻と関係する行だけを抜き出します。
モデルフォルダを削除して再取得すれば解決しますか?
必ず直るとは言えません。まずモデル名、digest、保存容量、ログ、API応答、別モデルでの再現を確認し、削除は公式手順と保存確認の後に判断します。
次に読むおすすめルート
LM Studio・Ollamaの症状別トラブルを解決したい人
起動、モデルロード、Prompt Processing、generation、API接続、GPU確認をツール別に分けて読みます。
- 症状別トラブル解決ハブ
- LM StudioのPrompt Processingが遅い
- LM Studioの回答が途中で止まる
- LM Studioが起動しない
- LM StudioのGPUオフロード
- Ollamaが遅い
- Ollamaが起動しない・localhost:11434につながらない
- WSL2からWindowsのOllamaにつながらない
- OllamaでGPUが使われない
- 同じPCの複数GPUでローカルLLMを動かす
- 速度・RAM・VRAMを測る方法
- コンテキスト長とメモリ負荷
- モデルサイズと量子化
- メモリ8GB・16GB・32GBの目安
- ローカルAI APIの接続確認
- PC診断ページ
あなたはどのタイプ?
- 初めてローカルAIを触る人 - まず全体像をつかみ、LM StudioとOllamaの違い、モデルサイズの考え方を順番に確認します。
- LM Studio・Ollamaの症状別トラブルを解決したい人 - 起動、モデルロード、Prompt Processing、generation、API接続、GPU確認をツール別に分けて読みます。
- GPUなし・低スペックPCの人 - 軽量モデル、メモリ別の目安、重いときの確認ポイントを先に見ます。
- PDFや資料を読ませたい人 - 先に基本を押さえ、モデル単体の確認後にAnythingLLMへ進みます。
- ローカルAIエージェントを試したい人 - Bionic、Ollama、AnythingLLM、Hermesを役割別に分け、local/cloud、tool、保存、PC負荷を順番に確認します。
- 開発・API連携したい人 - LM StudioとOllamaの違いを確認し、API、長文処理、RAGまで段階的に進みます。
関連チェック先
- [公式] Ollama for Windows - Windows要件、localhost:11434、PATH、ログ保存場所、モデル保存場所を確認します。
- [公式] Ollama Troubleshooting - Windowsのserver.log、LLM library、追加ログ、GPU検出の切り分けを確認します。
- [公式] Ollama Context length - context length、VRAM別の既定値、メモリ負荷、ollama psの見方を確認します。
- [公式] Ollama FAQ - ollama psのPROCESSOR表示とCPU/GPU分割、環境変数の公式説明を確認します。
- [公式] Ollama Hardware support - NVIDIA、AMD Radeon、WindowsのGPU対応表とドライバー条件を確認します。
- [公式] Ollama API Usage - total_duration、load_duration、prompt_eval_duration、eval_durationなどを確認します。
- [公式] Ollama Generate API - done、done_reason、使用量フィールド、ストリーミング最終チャンクを確認します。
- [公式] Ollama Chat API - チャットAPIの応答フィールドとストリーミング時の記録項目を確認します。
- [公式] Ollama List running models - 実行中モデルのsize_vram、context_length、quantization_levelなどを確認します。
- [Ollama公式GitHub issue #18152] Windows NVIDIA GPU TDR report - Ollama 0.33.0 / 0.33.2で長いmulti-turn request後にWindows NVIDIAの0x117/0x141が出た一利用者の未解決報告です。
- [Microsoft Learn] Bug Check 0x117 VIDEO_TDR_TIMEOUT_DETECTED - WindowsがVIDEO_TDR_TIMEOUT_DETECTEDをdisplay driverの応答timeoutを示すlive dumpとして定義する資料です。
- [Microsoft Learn] Bug Check 0x141 VIDEO_ENGINE_TIMEOUT_DETECTED - WindowsがVIDEO_ENGINE_TIMEOUT_DETECTEDをdisplay engineの応答timeoutを示すlive dumpとして定義する資料です。