ローカルAIの速度を測る方法|LM Studio・Ollamaでtokens/s・メモリ・VRAMを比較

公開日
2026-07-14
更新日
2026-08-10
情報確認日
2026-08-10
編集・運営
Local AI Compass

ローカルAIの「遅い」は、モデルの読み込みが遅いのか、最初の1トークンまでが長いのか、生成中のtokens/sが低いのかで対策が変わります。LM StudioとOllamaを同じ条件で測り、RAM・VRAM・モデルサイズ・コンテキストを一緒に記録すると、感覚ではなく再現できる判断になります。

導入前に確認すること

  • Windowsのバージョン、メモリ容量、GPU/VRAM、空き容量を確認する
  • 最初は軽量モデル、短い質問、少ない同時作業から始める
  • 公式サイトの対応OS、利用規約、モデルのライセンスを確認する

症状別クラスターから速度を測る

「遅い」をロード、Prompt Processing / TTFT、generationへ分けたら、LM StudioのPrompt Processing記事やOllamaのAPI usageへ進みます。速度記事は特定の快適ラインを決めるページではなく、同じPC・モデル・contextで再現条件を残す測定ページです。

症状別クラスターから速度を測るの表
症状測定項目次に読む
LM Studioの最初の1文字が遅いPrompt Processing / TTFT、入力長、履歴Prompt Processing記事を確認
Ollamaの返答開始が遅いprompt_eval_count/duration、context、PROCESSOROllama速度記事を確認
文字が出た後に遅いgeneration、eval_count/duration、GPU/CPU速度条件を固定して測る
途中で終了する完走、done/done_reason、RAM/VRAM、ログLM Studio/Ollamaの途中停止記事を確認

agentを測る時は1往復で終わらせない

agentではTTFTやtokens/sだけでなく、tool call回数、総時間、peak RAM/VRAM、ファイルI/O、失敗・再試行を記録します。同じmodel・同じ入力・同じtoolで比較し、機種一般の速度へ広げません。

MTPのA/B比較を追加する

MTPのA/B比較を追加するの表
固定するものbaseline / MTP
GGUF同じrepo、revision、quant、ファイル
入力同じprompt、言語、seed、sampling
負荷同じcontext、batch、GPU layers、Flash Attention
記録TTFT、prompt processing、generation tokens/s、peak VRAM、accepted tokens
MTPoff / draft-mtp、n-max=1/2

MTPの速度差はgenerationだけでなく、prompt processing、TTFT、peak VRAM、accepted draft tokens、失敗条件まで分けて記録します。Qwen3.6-27BのColab結果を別モデルや別GPUへ一般化しません。

まず結論:速度は1つの数字で決めない

最初に記録するのは、モデルを使える状態にするまでの読み込み時間、入力を送ってから最初のトークンが出るまでの時間、生成中のtokens/s、ピーク時のRAMとVRAMです。どれか1つだけ速くても、ロードに毎回時間がかかる、長文で止まる、Windows全体が重くなるなら実用性は別に判断します。

30秒で測定条件を固定する

比較を始める前に、可能なら同一のGGUFファイルを使います。ファイルをそろえられない場合は、同じベースモデル・同じリビジョン・同じ量子化・同じ変換条件をそろえ、配布形式が違う場合は「ツール差」だけでなくファイル差も含む別比較として記録します。コンテキスト長、同じ入力文、同じ出力上限もメモし、サンプリング設定やGPUオフロードを変えた場合は別の測定として扱います。

  1. Windowsを再起動する必要はありませんが、ブラウザの大量タブ、同期、動画編集、ゲームなど、結果へ影響しそうな処理を閉じます。閉じたものを記録します。
  2. モデル名、GGUFファイル名、ファイルサイズ、量子化、コンテキスト長、GPUオフロード設定を記録します。
  3. 短い固定プロンプトと出力上限を用意し、同じ順番でLM StudioとOllamaを測ります。
  4. 冷たい開始と、同じモデルをもう一度呼んだ暖かい開始を分けます。初心者がばらつきを確認する最低限の目安として、同じ条件を3回程度測り、中央値と最小・最大を残します。厳密な検証や公開比較では回数を増やしてください。

指標の意味:モデル読込・TTFT・tokens/s

モデル読み込み
モデルファイルを読み込み、推論を開始できる状態までの時間。LM Studio REST APIではload_time_secondsが返る場合があります。
TTFT
Time to First Token。入力を受け取って最初のトークンが表示されるまでの時間。入力が長いほど変わりやすい指標です。
prefill
入力プロンプトを処理する段階。入力長、コンテキスト、eval batchなどの条件を変えると比較できなくなります。
decode
回答を1トークンずつ生成する段階。tokens/sやTPOTはこの段階の見え方を表します。
ピークRAM・VRAM
タスクマネージャー等で観察した最大値。モデルのファイルサイズと同じではなく、OSや他アプリの使用分も含めて読みます。
ローカルAIの処理をモデル読み込み、最初のトークン、生成中のトークンに分けた図
「遅い」を、モデル読み込み、最初のトークンまで、生成中のtokens/sに分けると確認箇所が変わります。

Windowsで先に記録するもの

Windowsで先に記録するものの表
優先度項目記録例なぜ必要か
最低限PCCPU名、RAM容量、GPU名、専用VRAM、Windowsの版同じモデルでもハードウェアと空きメモリで結果が変わるため
最低限モデルベースモデル・リビジョン、GGUF名、量子化、ファイルサイズモデルと量子化を変えた比較にならないようにするため
最低限実行条件LM Studio/Ollamaの版、backend/engine、コンテキスト、GPUオフロード、Processorランタイムと配置の差を後から再現するため
最低限入力・出力固定プロンプト、実入力トークン数(取れる場合)、出力上限、サンプリングTTFTと生成速度の比較条件をそろえるため
最低限観測値ロード時間、TTFT、tokens/s、ピークRAM、ピーク専用VRAM・共有メモリ「遅い」「止まる」の場所を次の記事へ戻すため
最低限状態冷たい開始・暖かい開始、他アプリ、測定回数、中央値、最小・最大キャッシュとバックグラウンド処理を混ぜないため
詳細環境差ドライバ、冷却・温度状態(取れる場合)、電源モード、長時間負荷の有無Windows PC固有の再現条件を残すため
詳細再現情報APIレスポンス、設定JSON、ログ、未確認項目数値が取れない場合も推測で埋めないため
  • 公開する記録では、ユーザー名、PC名、個人ファイルのパス、秘密や業務プロンプトを伏せます。取れない項目は空欄にせず「未確認」と書きます。

公平な比較条件

公平な比較条件の表
そろえるものLM StudioとOllamaでの確認変えた場合
モデル可能なら同じGGUFファイル。無理なら同じベースモデル・リビジョン・量子化・変換条件配布形式が違う場合は、ツール差とファイル差を含む比較として扱う
入力同じ文面と同じ言語、できれば固定文字列を使うTTFTの比較から外し、入力長を別記録する
出力同じ最大出力と同じ停止条件にする生成速度の数値を直接並べない
コンテキスト同じcontext lengthを明示する長文条件として別の結果にする
オフロードGPU layersやProcessorの状態を記録するCPU実行、部分オフロード、GPU実行を分ける
開始状態ロード直後と再実行を分けるcold/warmの比較としてラベルを付ける
  • 乱数やサンプリングが完全に同じにならない場合は、速度の比較と回答品質の比較を分けます。回答の内容が違うことを速度差の根拠にしません。
  • タスクマネージャーのGPU使用率はエンジンごとの表示場所や瞬間値を含むため、GPUグラフだけでオフロード完了と断定しません。設定、Processor表示、専用VRAM、実行ログを合わせます。
  • 3回の平均だけでなく中央値と最小・最大を記録します。最初の1回だけ遅いなら、ロードやキャッシュの違いを疑います。

LM Studioで測る手順

LM Studioは画面操作で始めやすい一方、モデル別の設定とサーバー/APIの設定が別の場所にあります。まずチャット画面で同じ条件を測り、必要な場合だけREST APIやLocal Serverへ進みます。

  1. My Modelsから測るモデルを選び、モデル名、GGUFファイル、量子化、ファイルサイズを記録します。モデルの設定画面でコンテキストサイズ、GPUオフロード、Flash Attentionを確認します。
  2. タスクマネージャーのパフォーマンスで、CPU、メモリ、GPUの専用メモリと共有メモリを表示してからモデルをロードします。ロード開始と完了の時刻を記録します。
  3. 短い固定プロンプトを送り、最初のトークンまでの時間と、生成中に表示されるtokens/sを記録します。表示されない場合は、開始時刻、最初の表示時刻、完了時刻と出力トークン数を残します。
  4. 同じモデルを再実行し、coldとwarmを分けます。設定を変えたら、GPUオフロードやコンテキストの変更内容を新しい測定行にします。
LM Studioで測る手順の表
公式情報画面・記録項目記事での扱い
モデル別設定GPUオフロード、コンテキストサイズ、Flash Attention設定を固定してから比較する
RESTモデル読み込みcontext_length、eval_batch_size、load_time_secondsAPIを使う人の再現用ログとして使う
Local ServerDeveloperタブ、lms server start、ポートチャット測定とサーバー測定を混同しない

Ollamaで測る手順

Ollamaでは、APIの最後のレスポンスにロードと評価の時間が含まれる場合があります。時間の単位はナノ秒なので、秒へ直す式と、ストリーミング中の表示時間を混ぜないことを確認します。

  1. 測るモデルを1つだけ呼び出し、同じモデル名、コンテキスト長、入力文、出力上限を使います。環境変数や同時実行を変えた場合は別条件です。
  2. ollama psでCONTEXTとPROCESSORを確認し、CPU実行・GPU実行・部分配置のどれかを記録します。ピークRAMとピークVRAMはWindowsタスクマネージャーなどで別に観察します。
  3. APIを使う場合は、最後のチャンクにあるtotal_duration、load_duration、prompt_eval_count、prompt_eval_duration、eval_count、eval_durationを保存します。
  4. load_durationをモデルロード、prompt_eval_durationを入力処理、eval_durationを生成処理として分け、eval_count ÷ eval_duration × 1,000,000,000で生成tokens/sを計算します。
Ollamaで測る手順の表
APIフィールド意味計算・注意
total_durationロード、入力処理、生成などを含むリクエスト全体の時間生成tokens/sにはeval_count/eval_durationを使う
load_durationモデル読み込み時間cold/warmを分けて記録する
prompt_eval_count / prompt_eval_duration入力トークン数と入力プロンプトの処理時間TTFTを構成する要素の一つだが、ロードやその他の待ち時間を含むTTFTそのものではない
eval_count / eval_duration生成トークン数と生成処理時間eval_count ÷ eval_duration × 1,000,000,000でtokens/sへ換算

LM StudioとOllamaを同じPCで比べる

2つのランタイムを比べる場合、同じPCで同じモデルを順番に動かすだけでは、キャッシュ、バックグラウンドプロセス、GPUメモリの残り方がそろわないことがあります。結果は「この条件での観察」として残し、ツール全体の優劣へ広げません。

LM StudioとOllamaを同じPCで比べるの表
比較の順番やること残すもの
1LM Studioでロード、固定入力、固定出力を測るロード、TTFT、tokens/s、RAM/VRAM、設定
2モデルをアンロードまたはアプリを閉じ、状態を記録する冷たい開始か、同じPC状態か
3Ollamaで同じモデルと条件を測るAPIメトリクス、ollama ps、RAM/VRAM
4各条件を3回程度繰り返し、中央値と最小・最大を比べる。厳密な比較は回数を増やす測定回数、中央値、最小・最大、例外

測定結果を症状へ戻す

測定結果を症状へ戻すの表
見えた症状最初に見る値次に読む記事
モデルロードだけ遅いファイルサイズ、ストレージ、ロード時間、空きRAM/VRAMモデルサイズとGGUF読み込みの確認
最初のトークンだけ遅い入力長、コンテキスト、prompt/prefill、RAM/VRAMコンテキスト長と文書・RAGの負荷
生成中のtokens/sが低いGPUオフロード、Processor、CPU/GPU、冷却LM StudioのGPUオフロード確認
途中で止まる・極端に重いピークRAM/VRAM、共有メモリ、コンテキスト、他アプリLM Studioが遅い・途中で止まる時の症状別ハブ
再実行だけ速いcold/warm、load_duration、キャッシュロード時間と生成時間を分けて記録

RAM・VRAM・モデルサイズ・contextの関係

モデルのファイルサイズは必要メモリの目安にはなりますが、実行中のピークRAMやVRAMそのものではありません。重み、ランタイムの作業領域、KVキャッシュ、Windowsと他アプリを分けて測ります。

ローカルAIのメモリをモデル重み、ランタイム、KVキャッシュ、Windowsと他アプリに分けた図
モデルのファイルサイズだけでなく、ランタイム、コンテキスト、Windowsと他アプリの余白も同時に記録します。
モデル重み
GGUFファイルの主な大きさ。Q4/Q5/Q8など量子化で変わりますが、ファイルサイズだけで速度や品質を断定しません。
ランタイムの作業領域
ロード、バッチ、GPUオフロードなどに必要な実行時の領域。アプリや設定で変わります。
KVキャッシュ
会話や入力をコンテキスト内で保持するための領域。コンテキスト長を増やすほど負荷が増える場合があります。
Windows・他アプリ
OS、ブラウザ、同期、セキュリティソフトなどが使う領域。ローカルAIへ全容量を割り当てられるわけではありません。

GPU使用率が低い・CPU 100%をどう読むか

GPU使用率が低いことだけで「GPUが使われていない」と決めません。どのGPUエンジンを見ているか、専用VRAMが増えているか、設定上のGPU layersやProcessor表示が何を示すかを合わせます。Windowsの表示は環境やバージョンで見え方が変わるため、瞬間値ではなく測定中のピークと設定を残します。

GPU使用率が低い・CPU 100%をどう読むかの表
観察考えられる状態確認
CPU 100%・GPUがほぼ変化しないCPU中心、オフロード不足、または見ているGPUエンジンが違うGPU layers、Processor、専用VRAM、設定とログ
GPUと専用VRAMが増える一部または全部をGPUで処理している可能性モデル設定とProcessorを合わせて確認
共有GPUメモリが増える専用VRAMからあふれた、または共有メモリを使っている可能性RAMのピークとWindowsのメモリ圧迫を確認
測定中だけ使用率が跳ねる処理段階やバッチによる瞬間値ロード・prefill・decode別に記録

よくある誤測定

  • ファイルサイズだけを比べ、量子化、コンテキスト、オフロード、RAMの余白を記録していない。
  • 最初のロード待ちを生成速度へ含めたり、逆にロード時間を無視して「速い」と判断している。
  • 入力文や出力長が違うままtokens/sを比較している。
  • タスクマネージャーの一瞬のGPU使用率だけで、モデル全体がVRAMに載ったと断定している。
  • Apple SiliconやデータセンターGPUの論文値を、そのままWindowsノートPCの目標値として扱っている。

測定に失敗した場合は、まずモデルを1つ、短い入力、短い出力、標準的なコンテキストへ戻します。それでも途中で止まるなら、同時起動アプリを減らし、ピークRAM・VRAMとエラー表示を保存して、症状別ハブへ戻ります。

llama-benchを使う発展測定

llama.cppのllama-benchは、アプリの画面表示ではなく、prompt processing(pp)、text generation(tg)、prompt processing後にgenerationを続けるpgを反復して比較する開発者向けの方法です。GPU layersやFlash Attentionなどの条件を明示できますが、トークナイズやサンプリングなどを含まないため、チャット画面の体感と同じ値ではありません。PowerShellではモデルパスを引用符で囲みます。

llama-bench -m "C:\models\example.gguf" -p 512 -n 128 -r 5 -o json
llama-bench -m "C:\models\example.gguf" -pg 512,128 -r 5 -o json
llama-benchを使う発展測定の表
項目読むもの注意
pp入力プロンプト処理入力長とbatch条件を固定する
tg生成処理チャット画面の全体時間ではない
pg入力処理後に生成する流れ実運用の条件に近づけるが、同一ではない
反復と標準偏差平均とばらつき1回の最高値だけを採用しない

コピーして使う測定記録テンプレート

以下をそのままメモに貼り、条件を変えるたびに新しい行を追加します。数値が取れない項目は空欄にせず、「表示なし」「未確認」と書くと後から誤解しにくくなります。公開するときは、ユーザー名、PC名、個人ファイルのパス、秘密や業務プロンプトを削除または伏せます。

## ローカルAI実測記録

- 測定日:
- PC / Windows:
- CPU:
- RAM容量 / 測定中のピークRAM:
- GPU / 専用VRAM / 測定中のピークVRAM:
- ランタイム / バージョン:
- backend / engine:
- モデル / GGUFファイル / 量子化 / ファイルサイズ:
- モデルリビジョン / 変換条件:
- コンテキスト長:
- GPUオフロード / Processor:
- Flash Attention / eval batch:
- 入力プロンプト(固定文):
- 実入力トークン数(分かれば):
- 出力上限:
- 冷たい開始 or 暖かい開始:
- モデル読み込み時間:
- TTFT(最初のトークンまで):
- 生成tokens/s:
- 測定回数 / 中央値 / 最小 / 最大:
- 同時起動していたアプリ:
- ドライバ / 電源モード / 冷却・温度状態(分かれば):
- 観察した症状・エラー:
- 次に変える条件(1つだけ):

測定後の判断フロー

  1. ロードだけが遅いなら、ストレージ、モデルサイズ、空きRAM/VRAMを確認し、モデルを小さくする前に「どの段階が遅いか」を確定します。
  2. TTFTが遅いなら、入力長、コンテキスト長、PDF/RAGの検索処理、prefill条件を分けて測ります。
  3. 生成中のtokens/sが遅いなら、GPUオフロード、CPU 100%、GPUエンジン、冷却、量子化を1つずつ確認します。
  4. 途中で止まる、Windows全体が重いなら、ピークRAM/VRAMと共有メモリを確認し、同時起動アプリとコンテキストを減らして再測定します。
  5. 条件を1つ変えた再測定で改善したものだけを採用し、複数の設定を同時に変えた結果は原因不明として残します。

公式情報・論文と自分の測定を分ける

公式情報・論文と自分の測定を分けるの表
種類この記事で使う範囲Windowsへの扱い
公式ドキュメント設定名、APIフィールド、コマンド、表示場所を確認する現在の仕様として参照するが、PCごとの速度は測る
論文・プレプリントTTFT、TPOT、TPS、長文、量子化などの用語と研究上の測定方法を知る対象ハードウェアと条件を明記し、Windowsへ数値を一般化しない
自分の測定PC、モデル、ランタイム、条件、結果を再現可能に残すこのPC・この条件での観察として判断する

一次情報に設定やAPIの説明があっても、あなたのPCの速度を保証するわけではありません。論文の実験結果も、対象ハードウェア、モデル、ドライバ、ランタイム、測定方法が違えば同じ結果になりません。

2026年8月時点の公式APIで測定値を固定する

画面に表示されるtokens/sとAPIの完了メトリクスは、同じ記録表に入れても列を分けます。現行のOllama APIはロード・入力処理・生成を別のcount/durationで返し、LM Studioのnative `POST /api/v1/chat`は`stats`に入力・出力トークン、tokens/s、TTFTなどを返すためです。

2026年8月時点の公式APIで測定値を固定するの表
runtime公式APIで確認できる値記録時の注意
Ollama `/api/chat`・`/api/generate``total_duration`、`load_duration`、`prompt_eval_count`、`prompt_eval_duration`、`eval_count`、`eval_duration`、`done_reason`。時間の単位はナノ秒。`eval_count ÷ eval_duration × 1,000,000,000`は生成tokens/sの派生値として記録し、ロード・入力処理・生成の時間を混ぜない。
LM Studio native `POST /api/v1/chat``stats`の`input_tokens`、`total_output_tokens`、`reasoning_output_tokens`、`tokens_per_second`、`time_to_first_token_seconds`、任意の`model_load_time_seconds`。`input_tokens`にはformatting、tool定義、過去メッセージが含まれ得るため、履歴・tool・`context_length`・モデルのロード状態を固定する。
context・parallelOllamaの`num_ctx`・`OLLAMA_CONTEXT_LENGTH`、LM Studioの`context_length`、同時要求数やparallel設定。1要求のTTFT・生成速度と、複数要求の合計throughputを別の測定として記録する。

LM Studioで`stream: true`を使う場合は、最初に表示された文字だけで成功と判定しません。公式のstreaming eventsは`chat.start`から始まり、通常は`chat.end`に集約された`stats`を含めて終わります。途中で`error`が出ても`chat.end`が送られる場合があるため、`error`、最終`chat.end`、完走・部分出力の状態を別列で保存します。

APIの公式フィールドは取り方をそろえる助けになりますが、別runtime・別モデル・別PCの速度を自動的に同列比較できるという意味ではありません。入力、出力上限、context、engine、offload、cold/warm、parallel数を固定し、設定変更は1つずつにします。

  1. Ollamaは`/api/chat`または`/api/generate`の完了レスポンスを保存し、ナノ秒の項目を秒へ換算してロード・prompt・生成を別列にします。`done_reason`も残します。
  2. LM Studioは現行native `POST /api/v1/chat`を使う場合、`stats`、`context_length`、履歴やtool定義の有無、モデルが既にロード済みかを保存します。
  3. 同じ固定入力をcold/warm、parallel 1/複数要求で分け、TTFT・生成tokens/s・総時間・peak RAM/VRAMを比較します。
  4. tool、PDF、RAGを追加する場合は、input tokens・tool call・抽出・embedding・検索の時間をモデル生成と別に記録します。

次に読む順番

測定値を得たら、数字を集め続けるより、症状に対応する記事へ戻って1つだけ条件を変えるほうが実用的です。

よくある質問

tokens/sはいくつなら快適ですか?

PC、モデル、入力長、量子化、コンテキスト、用途で変わるため、共通の合格ラインは置きません。同じ条件で測り、自分が待てるかとWindows全体が重くならないかで判断します。

TTFTとtokens/sは何が違いますか?

TTFTは入力後に最初のトークンが出るまで、tokens/sは生成中にどれだけの速さで続くかです。長い入力でTTFTだけが遅い場合と、生成全体が遅い場合では対策が変わります。

LM StudioとOllamaの速度を直接比べられますか?

可能なら同じGGUFファイルを使い、難しければ同じベースモデル、リビジョン、量子化、変換条件、入力、出力、コンテキスト、オフロード条件をそろえれば条件付きで比較できます。配布形式が違う場合はファイル差も含む比較として記録し、結果をすべてのPCの優劣へ一般化しません。

GPU使用率が低いとGPUオフロードできていませんか?

GPU使用率の瞬間値だけでは判断できません。GPU layersやProcessor、専用VRAM、GPUエンジン、実行ログを測定条件と合わせて確認します。

モデルのファイルサイズが小さければ速いですか?

必ずしもそうではありません。モデルサイズはロードやメモリの目安ですが、コンテキスト、ランタイム、GPUオフロード、CPU、冷却、入力長でも結果が変わります。

コンテキスト長を下げると必ず速くなりますか?

長文入力や大きなKVキャッシュが負荷になっている条件では改善する可能性があります。ただし、短い入力の生成速度や別のボトルネックが同じとは限らないため、変更前後を測ります。

最初の1回だけ遅いのは異常ですか?

モデル読み込みやキャッシュの違いで、冷たい開始が暖かい開始より遅く見えることがあります。ロード時間と生成時間を分け、cold/warmの両方を記録してください。

PDFやRAGが遅い場合もtokens/sを測れば分かりますか?

生成中のtokens/sだけでは不十分です。PDF抽出、埋め込み、検索、コンテキスト投入、TTFTを分け、モデル単体の測定と文書処理の測定を別にします。

llama-benchの値をLM Studioの画面と同じだと考えてよいですか?

同じではありません。llama-benchはprompt processingやtext generationを反復する開発者向け測定で、トークナイズやサンプリングなどを含まないため、チャット画面の体感と分けて読みます。

何を記録すれば後から原因を再現できますか?

PC、Windows、ランタイムの版とbackend、モデルのベース名・リビジョン・GGUF・量子化・変換条件、コンテキスト、GPUオフロード、固定入力と実入力トークン数、出力上限、cold/warm、ロード時間、TTFT、tokens/s、ピークRAM・専用VRAM・共有メモリ、測定回数、ドライバや冷却状態を残します。公開時はユーザー名、PC名、個人パス、秘密や業務プロンプトを伏せます。

Ollamaのeval_durationからtokens/sを計算できますか?

できます。完了レスポンスのeval_countをeval_duration(ナノ秒)で割り、1,000,000,000を掛けた派生値として記録します。ただし、これは生成中の速度であり、ロード時間、入力処理、TTFT、total_durationそのものではありません。

LM Studioの現行native APIで何を記録しますか?

POST /api/v1/chatのstatsからinput_tokens、total_output_tokens、reasoning_output_tokens、tokens_per_second、time_to_first_token_secondsを記録し、返る場合はmodel_load_time_secondsも残します。input_tokensにはformatting、tool定義、過去メッセージが含まれ得るため、履歴、tool、context_length、モデルのロード状態も併記します。

parallel requestsを速度比較に含める時の注意は?

単一要求のTTFTや生成tokens/sと、複数要求を同時に処理した合計throughputは別指標です。要求数、context、モデル、入力、出力上限、ロード状態を固定し、parallel 1と複数要求を別行で測ります。

速度記事のtokens/sを新規トラブル記事へそのまま移せますか?

そのまま移せません。tokens/sはモデル、入力、出力、context、runtime、PC状態の条件付きの値なので、各自の測定値として記録します。

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