OllamaのモデルIDをWindowsで確認する方法|/v1/models・api/show・capabilities

公開日
2026-08-09
更新日
2026-08-09
情報確認日
2026-08-09
編集・運営
Local AI Compass

Ollamaでモデルが見つからない、tool callingやvisionが使えない、embedding先を間違えるときは、表示名を推測せず4つのAPIを照合します。OpenAI互換clientが使うIDは/v1/models、保存済みの名前とdigestは/api/tags、能力やmodel_infoは/api/show、実行中の状態は/api/psで確認します。

導入前に確認すること

  • Windowsのバージョン、メモリ容量、GPU/VRAM、空き容量を確認する
  • 最初は軽量モデル、短い質問、少ない同時作業から始める
  • 公式サイトの対応OS、利用規約、モデルのライセンスを確認する

先に結論:モデルID・保存状態・能力・実行状態を分けて照合する

Ollamaの「モデル名」は、どの画面・API・clientから見ているかで役割が変わります。OpenAI互換clientへ渡すID、Ollamaが保存しているnameやdigest、モデル詳細のcapabilities、今ロードされている実行状態を一つの文字列だけで判断しないでください。

OllamaのモデルID・保存・能力・実行状態を分ける表
確認したいこと見るendpoint / コマンド診断で使う事実
clientへ渡すモデルIDGET /v1/modelsOpenAI互換serverから見えるdata[].id
保存済みモデルGET /api/tags / ollama lsname、model、size、digest、modified_at、details
能力・形式・ライセンスPOST /api/show / ollama show MODELcapabilities、model_info、format、量子化、licenseなど
現在ロード中かGET /api/ps / ollama psname、digest、size_vram、expires_at、context_lengthなど

「表示名をそのままclientへ入れる」「保存一覧にあるからtool対応のはず」「実行中だから別tagと同じ」といった推測を止め、同じmodel文字列とdigestを複数endpointで記録します。これがmodel not foundと機能非対応を分ける最短の入口です。

OpenAI互換clientが使うIDを/v1/modelsで確認する

OpenAI互換APIを使うときは、まずGET /v1/modelsを呼び、レスポンスのdata配下にあるidをそのまま記録します。Ollama公式の互換性docsでは、/v1/modelsでclientから見えるモデル一覧を取得でき、createdやowned_byなどの項目も示されています。createdはモデルの最終変更時刻として扱われるため、現在時刻や推論開始時刻と混同しません。

$models = Invoke-RestMethod `
  -Uri "http://localhost:11434/v1/models"

$models.data | Select-Object id, object, created, owned_by

# 以降のclient設定には、表示名ではなくdata[].idを使う
  1. Ollamaが動いているWindowsで、最初にlocalhostのbase URLを固定する。
  2. GET /v1/modelsのレスポンスを保存し、data[].idをコピーする。
  3. Responses、chat completions、tool callingなどへ指定するmodel文字列を、そのidと完全一致させる。
  4. 404やmodel not foundが出る場合は、URL・port・model IDを一度に変更せず、同じGETを再確認する。

この一覧はOpenAI互換serverから見えるclient向けのIDを確認する場所です。保存先の容量、量子化、capabilities、現在のVRAM使用量までを/v1/modelsだけで断定せず、次のnative APIを追加で見ます。

保存済みのname・model・digestを/api/tagsで照合する

GET /api/tagsは、Ollamaが保存済みとして管理しているモデルの一覧を返します。Windowsで容量やtagを確認するときは、nameだけでなくsize、digest、modified_at、detailsも記録し、/v1/modelsのidと同じ文字列かを比較します。tagを省略した名前、別tag、カスタムモデルを一つにまとめて扱わないことが重要です。

$saved = Invoke-RestMethod `
  -Uri "http://localhost:11434/api/tags"

$saved.models | Select-Object `
  name, model, modified_at, size, digest, details
Ollama API tagsのレスポンスを読む表
ここでの意味気を付けること
name / modelOllamaの保存一覧で見えるモデル識別情報tagを省略した短縮名と完全なtagを混同しない
digest保存している対象を照合するための記録同じ表示名でもdigestが違えば同一視しない
sizeAPIが返すモデルサイズの情報Windowsの空き容量やVRAM使用量とは別に扱う
detailsformat、family、parameter size、quantizationなどの詳細性能や安全性の順位を自動で意味しない

保存一覧に出ないIDをOpenAI互換clientへ指定している場合は、まずモデルのpull・tag・serverの向きを確認します。逆に保存一覧にあるだけで、/v1/modelsで同じIDが公開される、または任意のendpointが使えると決めつけません。

能力・形式・contextの根拠を/api/showで確認する

tool calling、vision、embeddingなどをモデル名から推測せず、POST /api/showで詳細を取得します。公式仕様では、modelを指定してcapabilities、model_info、license、format、parameter size、quantization、templateなどを確認できます。capabilitiesが返した事実を記録し、対応しているように見える名前やコミュニティの紹介文だけを根拠にしません。

$body = @{
  model = "MODEL_FROM_API_TAGS"
  verbose = $true
} | ConvertTo-Json

$details = Invoke-RestMethod `
  -Uri "http://localhost:11434/api/show" `
  -Method Post `
  -ContentType "application/json" `
  -Body $body

$details | Select-Object capabilities, format, details, model_info, license
  • まず/api/tagsで取得したmodel文字列を使い、手入力で別tagへ置き換えない。
  • capabilitiesは返却された値をそのまま記録し、対応している機能とclient側の実装を分ける。
  • parameter size、quantization、context関連の情報を、性能・速度・品質の保証とは表現しない。
  • licenseやtemplateを取得しても、配布元の利用条件を自動で満たすとは考えない。

api/showはモデルの能力を確認するための根拠ですが、clientがそのendpointやrequest schemaを正しく呼べることまで保証しません。tool calling、Structured Outputs、embedding、Responsesは、それぞれのAPI記事とOllama公式仕様を組み合わせて確認します。

現在ロード中か、VRAM・contextを/api/psで確認する

GET /api/psは保存済み一覧ではなく、現在ロードされているモデルの状態を確認するendpointです。公式仕様のname、model、size、digest、details、expires_at、size_vram、context_lengthを記録すると、同じ名前のモデルが保存されているだけなのか、今のserverが別digestを実行しているのかを切り分けやすくなります。

$running = Invoke-RestMethod `
  -Uri "http://localhost:11434/api/ps"

$running.models | Select-Object `
  name, model, size, digest, size_vram, expires_at, context_length
Ollama API psで実行中状態を切り分ける表
症状api/psで見ること次に分けること
保存済みだが応答できないmodelsに対象が出るか、digestが何かserver、model ID、request endpoint
GPUを使っているか分からないsize_vramと実行中モデルollama ps、Windowsタスクマネージャー、負荷の実測
長文で失敗するcontext_lengthと実際のrequestcontext設定、入力長、メモリ、clientの制限
別tagを動かしている気がするname・model・digestの一致api/tagsとapi/showの同じmodelを再照合

api/psのsize_vramは「このPCで常にGPU推論できる」という保証ではありません。モデル、context、同時実行、設定、Windowsの負荷によって結果が変わるため、診断時点の値として記録します。

model not found・tool・vision・embeddingを機能別に切り分ける

4つのレスポンスをそろえたら、症状を「IDが違う」「保存されていない」「能力の根拠がない」「実行状態やrequestが違う」に分けます。機能名をモデル名に足して解決しようとせず、model identityの確認とendpointの実装確認を別のチェックにします。

OllamaのモデルIDと機能別診断の分岐
症状最初に照合するもの次の確認
model not found / 404/v1/modelsのdata[].idとclientのmodelbase URL、port、tag、保存一覧、別serverのlocalhost
tool callingが使えない/api/showのcapabilitiesとrequest endpointtools schema、tool calling記事、モデルとclientの組み合わせ
vision入力が通らない/api/showのcapabilitiesと入力形式画像対応モデル、endpoint、payload、実際のファイル形式
embeddingで失敗する/api/tags・/api/showのモデルと/api/embedembedding専用モデル、batch、RAGのindex/query設計
Structured Outputが崩れるmodel IDと利用endpointformat/schemaの指定、response本文、公式Structured Outputs
Responsesだけ失敗する/v1/modelsのIDとResponsesの制約非stateful、input、tools、stream、エラー本文
  1. 同じendpoint、同じmodel文字列、同じ時刻で4つのレスポンスを保存する。
  2. digestが一致しない場合は、保存済み・実行中・client-visible IDの経路を分けて直す。
  3. capabilitiesが一致しても、request schema・client SDK・endpointの対応を別に確認する。
  4. 最後に短い最小リクエストを一つだけ実行し、症状がID・能力・負荷のどこに残るか記録する。

診断ログを安全に残し、localとcloudを混同しない

再現できる診断にするには、秘密情報や実文書を残さず、endpoint、model ID、digest、capabilities、実行状態、client、エラーのstatusだけを記録します。Ollama公式API Introductionのlocal base URLと、Cloud docsのcloud経路を分け、localhostで見たmodel identityをそのままollama.com/apiの認証済みmodel identityとみなさないでください。

$evidence = [ordered]@{
  checked_at = (Get-Date).ToString("o")
  endpoint = "http://localhost:11434"
  openai_model_id = "ID_FROM_V1_MODELS"
  saved_model = "NAME_FROM_API_TAGS"
  digest = "DIGEST_FROM_API_TAGS_OR_PS"
  capabilities = @("RETURNED_VALUES_ONLY")
  client = "PowerShell / Python / JavaScript / app name"
  note = "No prompt, API key, cookie, or private document"
}
$evidence | ConvertTo-Json -Depth 5
  • API key、cookie、実文書、private promptを診断ログへ入れない。
  • local endpoint、proxy、OLLAMA_HOST、cloud model suffix、直接cloud APIを分けて記録する。
  • digestとmodel IDを残し、後で同じ名前のtagを同一モデルと決めつけない。
  • 環境変数や設定を変えたらOllamaを再起動し、同じ4 endpointを再取得する。
  • 未検証のモデル能力、速度、品質、privacyを記事や運用記録で断定しない。

このページの確認はlocalhostの読み取り中心です。OllamaをLANへ公開したり、cloud APIを呼び出したり、API keyを取得したりする必要はありません。外部通信・料金・組織のsecret管理が関係する場合は、認証と利用条件を別に確認してください。

よくある質問

/v1/modelsと/api/tagsは何が違いますか?

/v1/modelsはOpenAI互換serverからclientへ見えるmodel IDを確認するendpointです。/api/tagsはOllamaが保存済みとして管理するname、size、digest、detailsなどを確認するnative APIです。両方のmodel文字列とdigestを照合すると、表示名とclient IDの不一致を見つけやすくなります。

/api/showでは何を確認できますか?

POST /api/showでmodelを指定すると、capabilities、model_info、format、parameter size、quantization、licenseなどの詳細を確認できます。返却された能力の根拠にはなりますが、clientのrequest schemaや任意endpointの動作まで自動保証するものではありません。

Responsesやchatに入れるmodel名はどこからコピーしますか?

OpenAI互換clientを使うなら、まずGET /v1/modelsのdata[].idを取得し、その文字列をコピーします。保存一覧の短縮名や画面表示名を推測で入力せず、base URLとportも同じserverを向いているか確認してください。

同じモデル名なのにmodel not foundになります。なぜですか?

別のtag、別のserver、localhostのport違い、/v1/modelsから見えるIDとclient入力の違い、保存済みだが現在のendpointから公開されていないことなどが考えられます。/v1/models、/api/tags、/api/psを同じ接続先で取り直します。

モデル名にvisionやtoolsが入っていれば対応していますか?

名前だけでは断定しません。POST /api/showのcapabilities、利用するendpoint、payload、clientの対応を分けて確認します。モデルが能力を持っていても、request形式やclient側の実装が合わなければ失敗します。

/api/psと/api/tagsはどう使い分けますか?

/api/tagsは保存済みモデルの一覧、/api/psは現在ロードされている実行中モデルの一覧です。保存されているが実行されていない、または別digestがロードされている状況を切り分けるため、両方を確認します。

localhostで確認したmodel IDをcloud APIでも使えますか?

同じと決めつけません。localのbase URL、local server経由のcloud model、https://ollama.com/apiへの直接接続は別経路です。送信先、signinやAPI key、利用時点のmodel一覧とprivacy・料金条件を分けて確認してください。

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関連チェック先

  • Ollama OpenAI compatibility - OpenAI互換の/v1/models、Responses、chat、embeddingsで使うmodel IDの公式例を確認できます。
  • Ollama API: List models - 保存済みモデルのname、size、digest、detailsを取得するGET /api/tagsの仕様を参照できます。
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  • Ollama API Introduction - localhostのnative APIとcloud APIのbase URLを分けて確認できます。
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